読みきったーーー

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先月の初めから読み始めていた「華麗なる一族」をようやく読み終えた。
こんなに長い小説を読みきったのは生まれて初めて。


上・中・下巻で2000ページ弱の大作だった。
そもそも、ドラマになっていたのがきっかけだったが、「白い巨塔」同様に「善」対「悪」の構図が描かれており、最後まで興味を持って読み進めることができた。
特に終盤の100ページぐらいは、怒涛の勢いで主人公の銀行頭取の画策が進んでいくのだが、そのあたりが非常に面白かった。
主人公の銀行頭取は、金融再編に伴い、自行よりも格上の銀行を飲み込むことを画策し、自分の義理の息子(と思っていた)が経営する、特殊鋼企業を倒産に追いやり、それを利用して上位の銀行との合併を成功させる。しかし、義理の息子(と思っていた)を自殺に追い込む。
その結果初めて明らかにされるのだが、今まで自分の父親の子供だと思っていた義理の息子が、自分の真の息子であることが明らかになる。それにより、とてつもない後悔をするのである。
また主人公の銀行頭取は自分の息子、娘を利用し閨閥結婚を図り、それを妾である女に差配させていた。その妾とは、妻と同居する妻妾同居していた。
銀行合併は成功したものの、息子の自殺により、すべての閨閥を失うのである。
特に、長女の婿である大蔵官僚は、銀行合併を成功させた主人公の銀行をさらに上位の銀行に飲ませるよう大蔵大臣から出世を約束に義務づけられるのある。
なんともドロドロした内容なのだが、政財官入り乱れた闇の世界を描いた非常に面白い作品であった。
それにしても銀行合併を成し遂げた主人公も血の通わないワルだが、それ以上に大蔵大臣の方がワルだ、物語上は描かれなかったが、長女の婿に更なる合併をさせ、自分の懐を肥やし、総理の座を狙うハラなのだろう。
実際にあってもおかしくないから、ひきつけられたのだが、それにしても「正直者は馬鹿を見る」というのは現実でも同じなところがなんとも・・・。
やっぱ間違ってるよな・・・。

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